ココロのコンパス

仕事のことや心のことを中心に書いていきます。

【人の相談に乗ることが多い人必見】役に立つ「サバイバルクエスチョン」

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こんばんは、yuki@カウンセラーです。

 

今日はカウンセリングで使われる強力な

質問技法である、

サバイバルクエスチョン

(別名:コーピングクエスチョン)

を紹介します。

人の相談にのることが多い人必見です。

 

 ◇サバイバルクエスチョンってなに?

はい、うだうだ説明しててもわかりにくいので

早速ケースから行きましょう。

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ある女性が、カウンセラーのもとへ

相談に来ました。

女性は、

夫に逃げられ、

借金があり、

仕事をしてもうまくいかず、

親とも仲が悪くて、

何もかもだめで、

もう死にたい。

 

こういう状況と想いを

カウンセラーに話しました。

 

その後、カウンセリングも

だいぶ進みました。

 

女性

「私なにもかも、もうだめです…

どうにもなりません…」

 

カウンセラー

そんなつらい状況の中

命を絶っておかしくない中、

どうして、ここまで生きて、

がんばってこれたのですか?

 

女性

「実は…子供が…

1人いて、

その子のために…

その子が将来立派に育って

ほしいから」

 

カウンセラー

「それは、本当に素晴らしい

想いですね」

 

(実際のカウンセリングはもっと丁寧ですが、

今はだいぶはしょっています)

 

で、この太線の

「どうしてがんばってこれたのですか」

っていうのがサバイバルクエスチョンです。

 

◇解説

サバイバルクエスチョンの効果は

2つあります。

 

①今までがんばってきたことを認めてあげる

上のケースでも女性は

とても、とてもがんばってきました。

毎日不安と戦いながら、

でも、子供のために

なんとか生きてきました。

でも、「自分はダメだ…」

って思ってる。

そのがんばりを第三者が

わかってくれたとしたら、

相当楽になります。

 

②現状0点じゃないことに気づく

そう、現状0点ってことは絶対にありません。

生きている限り。

 

この女性にも「子供」という希望がある。

そのためにがんばってこれたことがある。

そこからなら、頑張れるかもしれない。

 

サバイバルクエスチョンは

自分が立ち戻るべき想いやリソースに

ついてもう一度教えてくれます。

 

現状は0点じゃない、

あなたここまでがんばってきたし、

大切なモノがあって、

不器用かもしれないけど

その大切なモノを

今までなんとか守って来れたんです。

 

その事実を、リソースを

大切にしたい。

       

◇まとめ

ここまで大きい問題ではなくとも、

サバイバルクエスチョンは使えます。

例えば、

 

ずーーっと仕事をがんばったきたけど

なかなか成果が出ず悩んできた人。

 

「そんなツライなか、

やってもやっても認められないのに、

普通の人なら腐ってるよ。

どうしてがんばってこれたの?」

 

とかね。

 

絶望的な状況かもしれないけれど、

その中でも相手の中に光を見続ける、

それがサバイバルクエスチョンの本質です。

その姿勢が重要です。これが伴わなければ

ただの興味本位での質問になってしまいます。

 

またその人と信頼関係を築けているか

というのも本当に大事です。

信頼関係がないと逆効果になる場合もあります。

 

 以上のことに気を付けて、

どこかでつかってみてね!

 

 

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注1)

ケースは架空のものです。

 

注2)

サバイバルクエスチョンは

ソリューションフォーカストアプローチ

という心理療法の1技法です。

 

 

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それでは。