ココロのコンパス

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東芝の財務状況を簡単に分析してみたよ!

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どうも。yukiです。

最近シャープが台湾のホンハイに

買収されましたね。ここのところ、

日系メーカーは奮わないので悲しいです。

というわけで今日は構造改革真っ最中の

東芝」の財務状況を簡単に紹介します!

 

昨年不正会計問題で大きく取り上げられた

東芝ですが、実際をどんな事業をやっていて、

どれくらい利益がでているか、意外と

把握していない人が多いんじゃないでしょうか。

①概要

業種:電機

本社所在地:東京港

創業:1904年

従業員:約19万

資本金:約4400億

 

まず驚くのが創業から100年以上たっているということ。

100年以上事業を継続するって並大抵じゃない。

ちなみに日本に創業100年以上の企業はおよそ26000社

と言われており、世界的にも多いみたいです。

 

事業内容

電力インフラ

 発電システム、交通機器、官公庁システムなど

コミュニティ・ソリューション

 エレベータ、複合機、空調、放送システムなど

ヘルスケア キヤノン

 X線診断装置、CT、MRI、超音波診断装置など

電子デバイス

 半導体フラッシュメモリイメージセンサー、ストレージデバイス

ライフスタイル SONYや美的へ

 PC、TV、タブレット、白物家電など

その他

 ITサービス、物流など

 

ほんと大きい企業だけあって、

いっぱい事業がありますね。

 

なおヘルスケア事業

東芝メディカルはキヤノンへ、

白物家電は美的集団へ売却。

PC事業SONY富士通

合併していく流れになっています。

 

③PL(損益計算書)

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上記が東芝のここ3年のPLです。

売上は約6兆7千億、営業利益は1704億で最終純損益は

赤字でした。

だから売上利益を水増ししたくなったんだろうけど、

これをみても2013年3月の時から

厳しそうです。

 

あとは売上原価が高く、

営業利益を圧迫しているよう思います。

ちなみに、

SONYの売上原価率は約66%ほどです。

買いたたかれているのか、

生産技術に向上の余地があるのか、

この辺はわからんですが。

 

④BS(貸借対照表

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次にBS。

東芝原発事業等、

売上の回収に時間がかかる事業があるので、

売掛債権が大きめ。

あとは、株主資本が危険水域ですね。

だからヘルスケア事業売らざる得ない。

 

BSは同業界の他社と比較しないと

分析にならないので東芝のみをみて

言えるのはこのくらいでしょうか。

ちなみに総資産回転率は1.05くらいです。

 

事業セグメント別の売上利益

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ライフスタイル部門が完全に赤字、あと

コミュニティソリューションも厳しいです。

東芝は今後、電力・社会インフラと

電子デバイス部門に注力していく予定ですが、

これをみると1番売上の多いインフラ部門と、

利益率が大きく、市場も好況の電子デバイスに

絞るというのは当然の流れのように

思います。

課題としてはインフラ部門の営業利益率が

低いことなので今後もリストラ等、経費カット

が進むのかな。

 

⑥地域別売上高

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結構日本が占めています。

さらなるグローバル化も課題。

特にインフラ部門は日本での受注がほとんどだと思うので

海外展開を加速する必要があると思います。

 

まとめ

以上!

 

やっぱり利益率が全体的に厳しいです。

コンサルも入っていると思いますが、

これから、いかにソリッドな組織にできるか、

特に電力・インフラ部門構造改革

カギになります。

まだまだ課題は山積だと思いますが、

中計を見る限り期待できるので、

東芝の生まれ変わりを

見守ります。

 

次は

他の企業も調べて、

比較してみようかな。

では。

 

なお、本記事のデータは2015年3月期の

有価証券報告書を用いており、

過年度修正後のデータですので、

不正会計問題はクリアになっています。