【図解でわかる】カウンセリングとコーチングの違い
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yuki@カウンセラーです。
今日は暑かったですね。
さて今日はカウンセリングとコーチングの違い
について僕なりの理解を書いてみたいと思います。
まず今回の記事を書こうと
思ったキッカケは
こちらの記事を見たからです。
こちらもぜひ参照してくださいね。
ではいきましょう!
住み分けのマトリクス
(著者作成)
これが住み分けの全体像ですね。
一概には言えない部分が多すぎるのですが、
理解してもらうためにある程度
フレームワークが必要かと思い、
分類しました!
縦軸は「クライアントの状態」
大ざっぱにいうと、
カウンセリングは落ち込んでいたり、
未来に向かって生きるコトが難しい状態
の人がターゲットになります。
コーチングは「未来に向かってどうするか」
なので、ある程度クライアントの状態が
良いのが基本になります。
横軸はアプローチのタイプ
コーチングはクライアントの
内発性に働きかけるのに対し、
コンサルティングは提案やアドバイスが
メインとなります。
サイコセラピーはカウンセリングで扱うよりも
重症なクライアントへのセラピーで、
フロイトは神経症域をカウンセリング、
精神病域をサイコセラピーと分類していた
と思います。(重度の鬱病の方など)
投薬を中心に催眠療法などが含まれてくる
と思います。
それではコーチングとカウンセリングについて
どんなものなのか、もう少し
説明していきたいと思います。
コーチング
コーチングとはなにか
これは難しい問いです。
人によって答えがわかれると思いますが
僕なりの答えを紹介します。
コーチングのコアは、
「お前は本当はどう生きたいんだ?」
の仮説を一緒に見つけ、
「そのために何ができる?」を
一緒に考えるプロセス。
です。
これから、本当はどう生きたいのか、
それをクライアントの過去の体験や、
周りにいるあこがれる人について
質問し、深く内省してもらうことで
探していきます。
また、その未来のために何ができるかを、
クライアントに合ったやり方で実行していく
支援していきます。
一般的にコーチというと
スポーツのコーチを思い浮かべますが
ライフコーチやメンタルコーチの役割は
上記のような感じであり、イメージと
だいぶ違うかと思います。
コーチングの面白み
コーチの人柄や実力によって、
「本当はどうなりたいか」に
対するクライアントの答えが
変わってくるということです。
僕はコーチングを教えていますが、
Aという生徒が
「将来のやりたいこととかある?」
ときいて、
「特にない」と答えていたクライアントがいても
違う生徒がきくと
「しいていえば…」と回答があったりしました。
また同じ実力のコーチが同じようなプロセスで
同じ人にコーチングしても
最後にでてくる「これをやる」というアクションは
結構変わってきますね。
コーチングで大切なこと
クライアントのチャレンジを
応援するのがコーチの仕事なので、
コーチも何かに向かってチャレンジ
していないと言葉やコーチングが
薄っぺらいモノになるということです。
人生、手を抜けないですね。
僕はまだまだなので、
がんばろう。
さて、コーチングの全体像をつかむなら
CTIのコーチングバイブルがいいです。
訳文なのでちょっと読みにくいですが。
漫画版も出てるのでそちらもおすすめです。
カウンセリング
いつもお伝えしている通り、
カウンセリングにはいろいろな流派が
あります。
一部はこちらで簡単に解説しております。
今回は来談者中心療法という
日本でとてもベーシックな
「カウンセリング」について
どんなものか、を解説します。
来談者中心療法における「悩みの構造」
まず同療法における「悩みの構造」ですが、
ありのままの自分と
自己概念という、
自分はこうあるべきというイメージ
のずれを悩みとしています。
ありのままの自分と自己概念は
みんな多少ずれています。
それは普通ですし、ずれているからこそ
こうなりたいに向かって努力もできます。
しかし、ずれが大きくなってしまうと
それはその人を苦しめる悩みになります。
悩みの解決としては、
ありのままの自分を自己概念に
近づける目標達成型アプローチと
自己概念をありのままに近づける
許可型アプローチがあります。
(勝手に命名しました笑)
カウンセリングでは、後者の
許可型アプローチをとることが
多いです。いわゆる、
ありのままの自分を受け入れる
というやつですね。
では、どうやって自己概念を
ゆるめ、ありのままの自分を
許可、受け入れていくのでしょうか。
カウンセリングとは
カウンセリングでやっていることは
(特に来談者中心療法では)
「クライアントを受け入れる」という
ことです。
相手を評価判断しません。
過剰に介入もしないし、見捨てもしない。
「あなたはそのままでいいんだよ」と
口で言ったとしても、
相手は反発するし、
腹落ちしないし、
そしてなにより、ありのままって
どういう状態かわかりません。
だからカウンセラーは態度で見せ続けます。
そのままでいいんだよ、
とりつくろわなくていいんだよ、
仮面をはずしていいんだよ、
誰かを責めてもいいんだよ、
感情をだしていいんだよ、
そう、
クライアントの言うことや態度を
○×をつけず、
ただただ受け入れていきます。
つまり僕が思うカウンセリングとは、
自分を受け入れるのが難しい人に対して、
カウンセラーが全力で相手を受け入れることで、
お手本を示すこと
です。
カウンセラーがクライアントを受け入れることで
クライアント自身も、
「自分ってこれでいいのかな」って思うように
なります。(時間はかかります。)
だからこそ、カウンセリングは
小手先の技術でなく、
カウンセラーの態度こそが大事であると
思っております。
それがある意味奥義ですね。
偉大なカウンセラーであり教育者であった
河合隼雄さんには、タクシーにのると
タクシー運転手が話し込んでしまい、
なかなか車が発車しないという経験が
あったとききます。
河合さんの話を聴くよという姿勢が
醸し出されて
しまっているのかもしれませんね笑
カウンセラーに大切なこと
コーチはチャレンジしている必要がありましたが
カウンセラーは自分を深く見つめていることが
大事です。
僕が諸富先生というカウンセラーから
教わったのは、本気で生き、深く自分を見つめ、
友達と深く語り合うことの大切さです。
それが自分を受け入れることにつながり、
自分の器を広げ、
受容できるクライアントの幅が
大きくなるそうです。
うん、
一生かけてがんばります。
まとめ
コーチングは
「お前は本当はどう生きたいんだ?」
の仮説を一緒に見つけ、
「そのために何ができる?」を
一緒に考えるプロセス。
カウンセリングは
自分を受け入れるのが難しい人に対して、
カウンセラーが全力で相手を受け入れることで、
お手本を示すこと。
でした。あくまで僕の見解なので
他の人の意見もききたいですね。
もちろんコーチングにも
カウンセリング的側面はあるし、
逆もまた然りです。
コンサルティングだって、
クライアント志向なのも
間違いないです。ただ、今回は
あくまでわかりやすく分類するため
なのでご注意くださいね!
以上!
明日からまた仕事がんばりましょう!