「偽解決」を知れば人間関係の問題が良くなる
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こんばんは、yuki＠カウンセラーです。
今日はおとといの記事の続きです！
内容を整理しておくと、家族療法という、
グループに対しての介入手法から
学んだ大切な考え方が２つあって、
1つ目は「問題の外在化」でした。
こちらは上記の記事で紹介しましたね。
今日が２つ目の「偽解決」です。
この偽解決という概念を知っているか
知らないかで問題解決の速度がだいぶ
変わってきます。
では早速いきましょう。
偽解決とは
偽解決とは、
良かれと思ってやっていることが
悪影響をおよぼし、負のループを作っていること。
です。
つまり、悩みや問題を解決しようとしてやったことが
裏目にでている状態です。
例えば、最近うまくいっていないカップルがいて
その理由は、女性いわく
「彼氏が愛情を伝えてくれず
愛されている感じがしない」だとします。
しかしゆくゆく話をきいてみると、
彼氏は彼女の住んでいる賃貸の家賃を
全額払ってあげようとしたりしている。
こんな状況だったとしましょう。
これを、ひも解いてみると、
彼女：愛情を表現してくれないから
愛されている感じがしない
↓
彼氏：愛しているからこそ家賃を
肩代わりする
↓
彼女：お金を払えばいいと思っているの？
と思いさらに機嫌が悪くなる
こうなります。
もうお分かりの通り男の行動が偽解決です。
良かれと思ってやったことが負のループを
つくってしまっていますね。
みなさんもこんな経験ありますよね？笑
世の中には想像以上に多くの「偽解決」が
存在し、それにより多くの問題が悪化していると
僕は感じています。
どうすればうまくいくか
これには２ステップ必要です。
①偽解決の構造に気づく
②お互いの愛情や目的をすり合わせる
では、ひとつずつ解説していきましょう。
偽解決の構造に気づく
これがまず大事です。
一見簡単なように見えますが難しいです。
気づく方法としては、
「なんかやること裏目にでてるなあ」と思ったら
第三者に相談することです。第三者と話して
客観的に状況をみれるようになれば
偽解決がわかるかもしれません。
そして本当は、相談に乗った第三者が
偽解決が起きていると、すぐ気づけるといい。
この記事を読んだ方が手助けができるよう
祈ります。
特にカウンセラーに限れば、
これを早く見抜けるかどうかは生命線です。
お互いの愛情や目的をすり合わせる
偽解決が起きていることがわかったら、
次はこれです。
偽解決っていうのは、つまるところ、
お互いの求める愛情が違うからおきるのです。
上の例でも、
彼女は、彼にもっと一緒の時間を作ってほしいとか、
もっと言葉で愛情を表現してほしいと思っています。
一方、彼は、
彼女が仕事を無理しすぎなくていいよう
家賃を補助することで金銭面の不安を
なくしてもらいたいとか、
彼女が自分の好きなことにお金を
つかってほしいとか思っているわけです。
つまり、
彼女が求める愛情の形と
彼がいいと思っている愛情の形が違う。
これをすり合わせればいいのです。
彼の方にも仕事が忙しいなど、制約は
あると思いますが、
お互い話合って、それぞれの愛情の形を
少しずつ言語化していくこと。
彼女も、「彼がそういう気持ちで
家賃を払ってくれるなら嬉しい」って
思って多少落ち着くかもしれませんし、
彼も、彼女は一緒にいる時間を求めていると
わかれば違う行動をとるかもしれません。
当たり前ですが、人間関係の悩みは、
コミュニケーションがうまくとれていない、
つまり、自分の想いや行動の背景が
伝わっていないことがほとんどなのです。
それができていれば、相手との関係が多少
ぎくしゃくしてもすぐ戻れますよね。
伝えたいこと
書いてきた通り、
偽解決をなくすには、偽解決の構造に
すぐ気づける人を増やすことが大事です。
そして、偽解決の解決だけでなく、
そもそもの人間関係の問題や悩みを防ぐには、
当然ですが、日頃からお互いの愛情や
目的をすり合わせる必要がありますね。
今回、恋愛のケースのみ紹介しましたが、
多くの人間関係において効果がある考え方ですので
みなさん意識してみてくださいね！
また、偽解決は、人間関係だけでなく
健康問題や仕事でも生じます。
特に良かれと思って継続してやっていて、
それが習慣になっている場合は危険です。
時にはやめる勇気をもちましょう。
以上です。ではでは！
